51歳にもなってファイアーエムブレム花鳥風月に夢中になる日々

去年、ニンテンドースイッチを買いました。

 

据え置き型というのですかね?テレビにつなげられるゲームの本体を買うのって、プレステ2以来のことです。20年ぶりぐらい。

 

知り合いが「ウチの近所でスイッチが定価で売られてるけど、買っとく?」と電話してきたので、「別にやりたいゲームもないしー、けど転売でもするかー。5000円ぐらいは儲かるか?」などと、不埒で不届きなヨコシマ気分で購入をお願いしたのでした。

 

転売なんてカスのやることらしいですが。

 

仲間というか、むしろ友達だとさえ思っていた二人組の詐欺師に騙されて、50歳を目前に東京に連れて来られ、仕事も全財産をも奪われて、借金まで作るハメになってしまった僕にとって、モラルなど平和の国の住民の寝言でしかありません。その頃はコロナ真っ只中だったので、スイッチが軽く品薄状態になっているという噂を聞いていたのでした。

 

そうこうしているうちに、いつの間にやらスイッチの品薄状況は解消、転売のチャンスを失い、ベッドの下でホコリをかぶるブツを眺めては「もったいないことしたなぁ」と後悔…するのもアホらしいので、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を中古で購入。

 

 

 

すごい…すごい!!

 

 

僕にとってのゼルダとは、ディスクシステムと一緒に買った初代だったり、横スクロールのリンクの冒険だったり、スーパーファミコン神々のトライフォースだったっけ?…そこで止まっていました。

 

 

普段は会社の汚い軽自動車に乗っている僕が、初めてトヨタプリウスを運転した時の衝撃。まったく別物ではないか。『進化』というものを目の当たりにしたというか。

 

ストーリーも演出も素晴らしくて。もう、感動して感動して、何度かマジで泣いちゃいました。

 

 

ゼルダを買ったのが去年の12月。おおかた20年ぶりぐらいにゲームのコントローラーを握ったので、慣れるというか、感覚を取り戻すまでに一週間。のんびりじっくり楽しみたくて、ネットの情報を一切見ずに、完全に自力でのプレイを心がけていたこともあって、エンディングまでたどり着いたのが今年の3月ごろでした。

 

そこから1か月ぐらいは、まだ取ってなかったコログの実を探したり、未発見だったアイテムを探したり、愛馬を駆ってハイラル王国を駆け巡ったり…にも、さすがに少し飽きてきた、今年の5月中頃。

 

 

ファイアーエムブレム風花雪月』!なにげに立ち寄ったブックオフで発見。

 

ファイアーエムブレムファミコンスーパーファミコンでよく遊んだなぁ、ナバールを闘技場で戦わせて負けたらリセットでしょ?トライアングルアタックでしょ?ファミコンのやつは特にヤリ込んで、夜中までテレビを独占して親に怒られたもんですよ。

 

パッケージには3人のキャラクター。今どきは主人公がトロイカ体制になってたりするのか?中古でたしか5000円ぐらいでした。その場でちょこっと調べたら2019年に発売されたそうで、おおかた3年前のゲームです。

 

僕がまだ子供だった頃に発売されたゲームが、未だシリーズ継続していることに驚き。どっちかというとマニアックなゲームだったですよファイアーエムブレムって。周りでハマってたの僕だけだったし。

 

ゼルダも終わったし、5000円ぐらいならええかと、軽い気持ちで購入…

 

 

 

すごい…すごい!凄すぎます!!僕が夢中になっていた頃のファイアーエムブレムとは全然違う!!まあ、当たり前なのですが。

 

 

プレイヤーは伝説の騎士団長の息子(または娘)で、ひょんなことから士官学校の先生に任命されてしまうというストーリー。パッケージの3人はそれぞれのクラスの級長でした。3人とも次期国王やら皇女やらの、いわゆる上級国民。

 


一般の生徒たちも個性的なメンツ揃い。貴族の子供たちもいれば、商家の子や猟師の娘などもいたりして、それぞれの持ち味を発揮しまくりの学園生活。

 

3クラスあるからエンディングは3通りかと思っていたのですが、そうは丸く収まらない学園生活。『生徒の引き抜き』システムがあるので、クラスのメンツが変われば関係性も変わってくる…まあ、エンディング自体は、大きく分けて3+1の4パターンなのですが。このへん、うまく説明しようとすると長くなりすぎるので省略。

 

金鹿の学級ヒルシュクラッセを難易度ノーマルモードでクリア。すっごく簡単!チュートリアルもしっかりしているので、ファイアーエムブレム初心者も、僕のようなブランク空き組もOK。

 

第1部は学校生活が中心。

 



 

自分は担任となって、クラスのかわいい生徒たちと絆を深めつつ、他のクラスの先生や生徒たちとも交流しつつ、それぞれ切磋琢磨していく。

 

楽しいダンスパーティー。生徒から寄せられる、淡い恋心に触れたりもして。

 

 

学園生活を呑気に楽しんでいたら、突如、話は急展開。3年も前のゲームだし、ネットには攻略法などもバンバン出ているので、今さらどうか?とも思いますが、ここではいちおうネタバレに配慮して、細かい部分は端折りますけれど。

 

 

教師だった僕の指揮で、かつての教え子たちが殺しあう。心苦しい…ですが、殺らなきゃ殺られるわけで、これは仕方ない。

 

ネットには『風花雪月のシナリオライター道徳0点』みたいなことを書かれているけれど、今年51歳の僕からすれば、社会ってそんなもんですよ、命までは取られないにしても。

 

これまで何度もリストラされたり会社が倒産したり、上にもちょこっと書いたけれど、友達だと思っていた奴らに騙されて全てを失ったりした自分からしたら、“社会的に抹殺される”ことって結構よくあること。自分が生き残るためなら、他人がどうなろうと知ったこっちゃない人間が、今の日本にどれだけ多いことか。なあ、本田くんと小西くん、そうだろう?

 

 

話が逸れてしまいましたが。要は、かわいいカッコいいキャラクターのおかげでファンタジーっぽく仕上がっていますが、キャラクター同士の人間模様はかなりガチで、そしてリアルだということです。

 

難易度ノーマルモードで金鹿をクリアし、後の2つのクラスをハードモードでクリアして。フォドラ(風花雪月の舞台です)の抱える問題点を、やんわりとだいたい把握できたのが7月ごろだったか。

 

2か月間充分に楽しめたし、さて、このゲームもぼちぼち売り時か?でも、どうせなら、一度ぐらいは、難易度最上級のやつを遊んでからにしようかと、軽い気持ちで“ルナティック”モードをプレイしてみる…

 



 

無名のザコキャラにトドメ刺される級長のクロード。

 

凄い…これだよ!これこれ!!

 

ノーマル・ハードなら、キャラクターをある程度鍛えていれば、だいたいはパワープレーで乗り越えられたのだけど、ルナティックは違う!級長クラスの強いキャラも、一手間違えればザコキャラにボロボロにされる始末。

 

キャラの育成も難しく、途中で「パラディン目指してたけど、やめてドラゴンに乗せるかー」みたいな軌道修正も厳しいし。最近のファイアーエムブレムってこれが常識なんですかね?ハードモードまではお遊びで、ルナティックこそが本番というか。

 

とはいえ、ノーマルやハードモードをクリアしていれば、キャラがある程度育った状態で始められる『引き継ぎ』というお助けシステムもあるので、僕のようなド下手プレイヤーでも、ギリでクリアできます。このあたりが、さすが世界の任天堂クオリティなのでしょう。

 

引き継ぎアリとはいえルナティックモードの楽しさを知ってしまったら、売り払ってしまうなんて…ということで、またまた全クラスクリア。購入から5か月でトータル900時間ぐらいプレイしてしまいました。この夏はファイアーエムブレム風花雪月一色だったように思います。